「高校を選ぶ」というのは、中学3年生にとって人生の一大イベントです。
ところが、どの高校を志望するかを決定する材料があまりに少ない…という話を前回ブログの後半でお話しました。
多くの中学3年生さらにはお父様お母様が高校選びで参考にするのは
① 本屋さんで売っている高校ガイドブック
② 高校が公表する大学合格実績
③ 模擬試験で出される偏差値
④ 高校が主催する説明会のトーク
だいたいこの4つだと思います。
しかし、高校受験のプロである私はこの4つを重視しません。偏差値以外はほとんど「見ない」と言って良いぐらいです。
① 高校ガイドブック
いわゆるデータブックです。学校までのアクセスとか入試倍率とか、各高校のホームページに書いてある内容です。確かに色々な高校の情報が1冊の本になっているという点ではポイントが高いかもしれませんが…。
ガイドブックを見て「この学校に行きたい!」とテンションが上がることはないでしょう。
② 高校が公表する大学合格実績
数字というのは怖いもので有名大学合格者数が多いと「すごい!」有名大学合格者数が少ないと「ダメだね」とつい思ってしまいます。
大学合格実績は高校サイドの見せ方に要注意です。
特に注意したいのは、中学校が併設されている私立高校の大学合格実績。
潔い高校は、中学からの入学者と高校からの入学者で合格者を区分して公表します。
それはそうですよね。
高校からその学校に入ろうと考える人は「高校からこの学校に入ると、どのぐらいのレベルの大学に入れるんだろう?」が一番知りたいわけです。
ですから、高校からの入学者のみの大学合格者数を公表してくれる学校はポイントが高いですね。
大学入試結果が良くても悪くても潔く結果を見せる。
こういうところにもその高校の校風が見えてきます。
それに対して、中学からの入学者と高校からの入学者の大学合格者数をゴチャ混ぜにして公表する学校は、正直、好感が持てません。
中学入学組と高校入学組それぞれの大学合格者を出さない(出せない)理由は「高校からの入学者が大学にあまり合格していない」「中学からの入学者が大学にあまり合格していない」のどちらかでしかありません。
ですから、各高校が主催する学校説明会で「昨年度大学入試では、わが校は厳しい結果でした!」と潔く言う学校はプラス査定。
「昨年度大学入試では、早稲田慶応を受験する高3生が少なかった。だから大学合格実績は低く見えるだけ。」とよくわからないことを言う学校はちょっとマイナス査定。
わが子を預けようという高校がどういう基本スタンスなのか?を見きわめることは親の責務です。
このように大学合格実績の見せ方やコメントだけでも、その高校が良い学校かどうかがわかります。
… ③ ④ につきましてはPART.2に続きます。
近日アップいたしますのでどうぞお楽しみに。