vol.9 令和3年度 千葉県公立高校入試 ココに注目しておこう

 

2020年5月27日に千葉県教育委員会から令和3年度 千葉県公立高校第一学年入学者選抜要項が報道発表されました。
書かれている内容は…これまでにニュース等で出ている情報をまとめた感じですが(汗)

ご存知の通り、令和3年度入試から千葉県公立高校入試は1回入試に戻ります。
細かい検査内容等については7月上旬に報道発表されます。
今回のブログでは、令和3年度千葉県公立高校入試のポイントと7月上旬の報道発表時に注目してもらいたい点について述べます。

令和3年度 千葉県公立高校入試 日程

試験日 2月24日(水)・25日(木)

発表日 3月5日(金)

選抜方法については

「…学力検査の成績、学校設定検査(面接・集団討論・自己表現・作文・小論文・適性検査・学校独自問題による検査及びその他の検査のうちから各高等学校がいずれか一以上の検査を設定して実施する検査をいう。以下同じ)の結果及び書類審査等による入学者の選抜を行う。」

と5月27日報道発表資料には記載されています。

 

わかりやすくまとめると、

①500点満点の5教科テスト

ただし、理数科等は数学・理科を150点満点換算

英語科、国際関係科は英語を150点満点換算

②2日目に各高校が実施する検査(面接とか小論文とか)

③中学校の成績(内申点)+記載事項(英検とか大会成績とか)

この①~③で合格不合格を決めますよ、ということです。

 

5教科(国数英理社)のテストを実施することは、これまでと変更なし。
英語がリスニング含め試験時間は60分になりますが。

注目してもらいたいのは、学校設定検査です。

5教科テストと別にやるテストなのですが…
「学校独自問題による検査及びその他の検査のうち…」という表現。

学校独自問題の意味はわかりやすいですね。応用問題をたくさん出して、受験生の学力を学校の基準で問うことができるわけです。
日比谷高校など都立上位校は実施しています。
ただ都立高校の場合は、この独自問題を5教科テストに組み込んでいるので、令和3年度からの千葉県のように別途で「学校設定検査」としてはやっていませんが。

気になるのは「その他の検査」という表現。千葉県教育委員会は、他にも学校設定検査として選択肢を考えている可能性が高いです。

あくまで菊地の想像でしかありませんが…埼玉県公立高校入試で採用されているシステムをちょっとアレンジして使うかもしれません。

埼玉県公立高校入試では、数学・英語のみ「学校選択問題」というものがあります。応用問題の割合が多い試験問題で、埼玉県が問題の作成をしています。
昨年度は埼玉県内の公立高校21校がこの学校選択問題を5教科テストの数学・英語として採用しました。

学校独自問題というのは、基本的にその高校に在籍している先生が作成するわけですが、先生方は多忙なので入試問題を作る時間を確保するのも大変です。

そういう背景もあって埼玉県は、県で学校選択問題を作っているのでしょう。

 

公立高校入試では、近隣都県のやり方をお互いによく見ています。ですから、もしかすると千葉県は県として、いくつかの教科の応用問題中心のテストを作成し、それを学校設定検査に加えるのかもしれませんね。
あくまで推測の域を出ませんが。

あとは…内申点のK数にも注目しましょう。
昨年度前期入試では、県立千葉高校、県立船橋高校東葛飾高校は内申点を0~0.5倍して当日の5教科テストと合わせて合否を出しました。

令和3年度はどうするのか?ここも要注目です。

令和3年度の千葉県公立高校入試の検査内容の詳細は7月上旬に報道発表されます。
その際には、「学校設定検査内容」と「調査書のK数」をぜひチェックしてくださいね。