vol.11 1都3県 公立トップ高校 東大京大「現役」合格者数 から見えること

 

春になるとサンデー毎日などの週刊誌に、全国にある高校の大学合格実績が長期に渡り掲載されます。

毎春恒例の高校別大学合格実績記事、実は、あまり好きではありません。

 

トップ校では世界大学ランキングで、東京大学や京都大学よりも上位にいる海外大学へ進学する生徒が増加しています。また、国立大学医学部医学科に進学する生徒もトップ校では増えています。

例えば、東京都立日比谷高校。
2020年度入試において東大・京大への現役合格者数は26名ですが国公立大学医学部医学科への現役合格者数は29名。
上記数値は2019年度比で+20名です。
海外大学への現役合格者数が9名。
2019年度は海外大学への現役合格は0名ですからいかにトップ校において進学先の多様化が顕著であるかご理解いただけると思います。

ですから今の高校生にとっては、東大・京大=№1…というわけでもないのです。

 

まぁそうは言っても、各高校がどこの大学にどれだけ合格しているのか?が気になってしまうのも事実。

そこで今回は、1都3県の公立高校トップ校に絞って東大・京大の現役合格者数を見てみたいと思います。

 

◎1都3県 公立トップ校 東大京大 現役合格者数一覧

高校名 卒数 東大 京大 他 国公立合格者数ベスト3※
東京都 日比谷 326 25 1 26 千葉22一橋18横国17
千葉県 県立千葉 319 14 7 21 千葉45東工20一橋13
神奈川県 横浜翠嵐 395 15 6 21 横国29北海道18東工17
茨城県 土浦第一 312 14 6 20 筑波29東北14千葉12
東京都 西 318 14 4 18 東北15東農工15横国14
埼玉県 県立浦和 371 15 1 16 東北38筑波19千葉19
東京都 国立 316 8 8 16 一橋30東工19東農工18
東京都 小石川中教 150 10 5 15 一橋8千葉7横国5
神奈川県 湘南 397 10 4 14 横国33北海道20東北17
東京都 戸山 363 9 5 14 横国15千葉13東京外語12
千葉県 県立船橋 361 10 3 13 千葉50筑波27東工19
埼玉県 大宮 410 8 4 12 千葉19筑波17東北12
茨城県 並木中教 152 8 1 9 筑波18東北9千葉6
茨城県 水戸第一 321 5 2 7 筑波34東北31千葉20
千葉県 東葛飾 359 4 3 7 千葉25筑波25東工8
茨城県 竹園 305 3 3 6 筑波41東北12千葉8
神奈川県 193 6 0 6 横国12都立9横浜市立8
東京都 両国 193 5 0 5 東工9千葉9東京外語6
埼玉県 県立川越 363 4 0 4 東北21北海道12千葉11
神奈川県 川和 318 3 1 4 横国26都立15一橋7
埼玉県 春日部 428 3 0 3 東北21千葉18北海道15
埼玉県 浦和一女 401 2 0 2 千葉12一橋8東北7
千葉県 千葉東 359 1 0 1 千葉62東北9筑波9

参考資料:サンデー毎日2020年4月12日増大号

※他 国公立合格者数ベスト3は現役生・浪人生の合算値

 

参考までに表の右側に各高校の他 国公立大学合格者数ベスト3を載せてみました。
ベスト3の数値は、現役生と浪人生の合計値ですが1都3県の都民性、県民性のようなものが垣間見えます。

茨城県の公立高校であれば、筑波大学と東北大学がどのトップ校においても最上位に来ます。
千葉県の公立高校であれば千葉大学、神奈川県の公立高校であれば横浜国立大学。
千葉県、神奈川県、茨城県の3県トップ公立校に通う生徒は地元愛が強いのかもしれません。

一方で、東京都・埼玉県の公立トップ校の生徒は分散しています。埼玉県では東北大学の人気がやや強めですが、これは同大学の理学部工学部に魅力を感じている高校生が多いからだそうです。(春日部高校OBの元教え子に聞きました)


東大・京大現役合格者数でちょっとすごいぞ!
と思ったのは、中等教育学校の2校です。

東大京大現役合格率は、都立小石川が10人に1人、茨城県立並木が16.8人に1人です。
もちろん、日比谷や県立千葉、土浦第一も健闘していますが、大学受験という観点で見ると今後もこの2校は要注目ですね。

また、菊地個人としてかなり勢いを感じるのは、

都立国立高校

神奈川県立湘南高校

千葉県立船橋高校

茨城県立竹園高校

埼玉県立川越高校

の5校です。
いつか取材に訪れてみたいと思います。