私とコンサル契約を結んでいただいている中3保護者の方々も、受験校がようやく決まりつつあるかなぁという状況です。
それでも、まだまだ受験校選びで心が揺れている方はたくさんいらっしゃいます。
最も相談が多いのは、
「私立進学校か公立校のどちらを第一志望校にするか?」
「私立進学校か大学附属校のどちらを第一志望校にするか?」
というものです。
私立進学校か公立校かという選択は、簡単なようで簡単ではありません。
「私立進学校に入学したら、塾や予備校に行かなくても良い。進学校なのだから、高校で大学受験指導も完璧にやってくれるだろう。」という考えは、ほぼ間違いだからです。
もちろん公立校に比べれば、私立進学校は勉強させてくれます。中には本当に「高校をフル活用すれば、塾や予備校に本当に行かなくていい!」という進学校もあります。
ただ、最難関大学に現役合格しようと考えるのであれば、進学校に通っていても塾や予備校に通う必要があるんです。ですから、私立進学校を第一志望校にする場合は「本当に学校の勉強だけで大学受験は大丈夫か?」を慎重に見きわめることが大切です。
一方で、今大人気の私立大学附属高校。
青山学院高等部をはじめ、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政 5大学の総称)の附属高校の人気は異様なまでに高いです。日東駒専の大学附属校ですら(失礼な言い方ですが汗)もう難関校と言えるぐらい難化しています。
大学入試の難化により、首都圏にある私立大学に合格することはトップ公立高校に通っている生徒ですら厳しい!のが実情です。千葉県内にある某トップ公立高校では、昨年度大学入試において、日本大学への現役合格率が48%だった!という衝撃的なデータもあります。
大学受験に追われることなく、部活動や自分の趣味に没頭する時間を作ることができる!という点では、私立大学附属校を第一志望校にするのも悪くないでしょう。ただ「どこでも良いから、私立大学附属校に入学できれば良い!」という安易な考え方は非常に危険です。
私立大学附属校を志望校にする場合は、
①附属の大学にお子様が学びたいと思える学部学科があるか?
②お子様が医学部に進学することを希望しているか?
の2点を確認しましょう。どこでも良いから私立大学附属校に…と言って入学したけど、実はその大学に自分が学びたいジャンルを研究できる学部も学科もなかった…はかなり悲惨です。
また、私立大学附属校から附属大学の医学部にエスカレーターで進学するのは至難の業です。医学部に進学できる人数枠というのは、どこの大学附属校でも上位数%(下手をすると上位数人)です。ですから、医学部歯学部への進学を考えている場合は、私立大学附属校への進学は避けた方が賢明だと私は考えます。
お子様が通われている塾によっては「私立大学の附属高校を、とにかくたくさん受験しましょう!」とおっしゃる先生もいるかもしれません。でもここは一旦冷静になって、上記2点について、親子で確認してみることを私はオススメします。