vol.41 受験生の親 心がまえ PART.1

 

朝晩はかなり寒くなってきました。

私は昼間の暑さもあり、つい半袖で会社に出社してしまうのですが、帰る時は毎日「さ、寒すぎる!」と後悔しています(笑)

このように寒さを感じると、「ついに高校入試が近づいてきたな!」と実感します。受験生のお子様はこれから入試本番まで、あとは勉強するのみです。ところが、保護者の皆様は日に日に不安な気持ちが大きくなります。

そこで、秋から受験期にかけて、受験生のお父様お母様にどんなことに気をつけてほしいか?について、日頃の行動タイプ別(かなり失礼ですが汗)に述べていきたいと思います。

 

タイプ①、イライラをぶつける『ストレートタイプ』

【お父様・お母様の行動】

・子どもがゲームをしたりスマートフォンで動画をひたすら観ていたり、夕方から寝てしまうのを見ると、つい「怒り」を子どもにぶつけてしまう。

・「怒り」をぶつけないまでも、「あなたのそのヤル気のなさ、誰に似たのかしら?」など皮肉をぶつける。

・「あなたは絶対に第一志望校になんて、合格しないわ!」と冷たく言う。

・子どもを思いっきり叱りながらも、つい「助け舟」を出してしまう。

 

10月になってもイマイチ勉強に対して本気にならない我が子。お父様お母様が仕事から帰って、ゲームをしたり寝ている姿を見たら、怒りを感じるのは当たり前です。こういう時に子どもを叱るのは親の役目だと私も思います。

ただ、皆さんに考えてほしいのは、その怒りがどこから来ているか?ということです。我が子に「受験勉強としっかり向き合って、第一志望校に合格してほしい!」という期待感が皆さんにはあって、その思いを子どもに理解してもらえないもどかしさが「怒り」という形で表面化するわけです。

ですから、子どもを叱る時にはその思いをしっかりと伝える必要があります。ただ怒鳴って…では「いつもウチの親は勝手に怒ってるなぁ。」ぐらいしか子どもには伝わりません。

 

【対処法】

ゲームをしたり、動画をひたすら観たり、とにかく寝ている子どもは、勉強をしなければならないことは重々わかっています。それでも勉強から逃げたいから、仕方なくそういった行動に走るわけです。さらには「お母さん(お父さん)が怒ったら、勉強すればいい」とすら子どもは考えているかもしれません。こういった逃避傾向にある子どもにとって、お父様お母様は「勉強アラーム時計」のような存在ですらあるかもしれません。

 

ですから、子どもの気持ちを変えるために「敢えて何も言わない」というのも有効です。ゲームを何時間しようが、何時間も夕方から寝てしまって塾に遅刻しようが、責任を取るのは子ども自身です。でも子どもは心のどこかで「いざという時には、親が何とかしてくれる!」と思っていますから、まさか放っておかれるなんて予想していないわけです。ですから、お父様お母様にひたすら放っておかれると、子どもの頭の中にあるコンピューターが混乱するわけです。なぜ、親は怒ってこないんだ!?という感じに。もちろん、それでもひたすら意識が変わらないタフな(汗)子どももいるかもしれませんが、たいていの子どもは我に返ります。お父様お母様にはちょっと勇気が必要ですが、ぜひ試してみてください。

 

あとは、お父様お母様が目の前で勉強から逃避している我が子にフォーカスするのではなく、自身のことに集中して向けることもオススメです。

 

〇夫婦だけで、お出かけをする

〇趣味や習い事など、親自身の興味関心があることを見つけ没頭する

 

はとても良いと思います。それが難しいのであれば、子どもが通っている塾の先生に相談してグチをたくさん聞いてもらうのも良いでしょう。

 

高校受験というのは、子どもが人間的に成長する絶好のチャンスです。どの高校に進学するとしても、親が思っている以上に、子どもはたくましく生きていきます。子どもの成長を信じているからこそ、今回私が述べたアドバイスをちょっと試していただけたらと思います。

 

次回も引き続き、受験生のお父様お母様へのワンポイントアドバイスを書きたいと思います。