vol.48 中2・中1から高校受験のためにやっておくこと

 

中学3年生の生徒・保護者の皆さんは、受験校を確定する時期です。

先日、私は東京都文京区にある東洋女子高校の学校説明会に一保護者として参加しました。ソーシャルディスタンスを考慮して、参加人数を少なくしているとはいえ午前10時からの部は満席でした。どうやら午後の部も急遽実施することになったようです。

11月末まではどの私立高校も学校説明会を実施しますが、満席・満員になるペースが例年よりも速い気がします。

 

さて今回は、中2・中1の生徒・保護者の皆さんへのお話です。

 

私立高校の入試には、単願推薦(合格したら必ず入学するという試験:A推薦とも呼びます)と併願推薦(第一希望ではないが、各高校が示す成績基準をクリアすると高確率で合格になる試験:B推薦とも呼ぶ)があります。ただし、東京都・神奈川県内の公立中学校に通っている生徒は併願推薦入試を受験できません。一般入試にカテゴリされる併願優遇入試が、併願推薦入試の代わりになります。千葉県・埼玉県・茨城県にお住まいの方は併願推薦入試を受験することができます。

この単願推薦・併願推薦・併願優遇の入試を受験するためには、各私立高校が示す成績基準をクリアする必要があります。この成績基準とは中学校の通知表の数値です。ほとんどの私立高校は、中学3年生の1学期もしくは2学期(2期制の中学校であれば前期もしくは後期)の通知表を見ます。

では、どれぐらいの成績を取っておけば良いのか?これは中学2年生さらには中学1年生の保護者の皆様はとても気になるところだと思います。

実は、各種推薦の成績基準に私立高校の偏差値はあまり関係ありません。だいたいの私立高校が示す推薦入試を基準は…

 

5科17~20

 

です。5科とは国語・数学・英語・理科・社会のことです。5段階評価×5科=25点満点と考えます。なんと偏差値40の私立高校でも、偏差値60の私立高校でも、だいたいこの数値を中3通知表でクリアすることを求められます。1教科が5段階評価ですから、5科20はオール4平均、5科17なら「5科のうち、4が2教科で3が3教科」ということになります。

中2ぐらいまでは、この成績基準を誰からも知らされないので自由奔放に暮らしているかもしれませんが…中3になってから急にオール4以上の成績を取ることはできません。

ですから、中2・中1の皆さんには、この私立高校入試におけるリアルな現実を今から知っておいてほしいと思います。中2のうちからオール4に限りなく近い成績を中学校で取っておけば、高校受験をかなり有利に戦えることは間違いありません。

 

中学校では今月末に定期テストが実施されると思います。中2・中1のみなさんは「これから受ける定期テスト1つ1つが自分自身の高校受験に直結するんだ!」と意識して、中学校の授業や家庭学習にのぞんでもらいたいと思います。