受験生の皆さんは受験する私立高校の過去問を、積極的に解いていると思います。
私立高校の過去問は解く回数(年度)が増えれば増えるほど、点数が上がっていく「はず」です。私立高校入試問題の出題傾向は各高校で大きく異なります。でも何回も解いていくうちに、その高校の問題のクセに慣れていくからです。
それでも、どうしても過去問の点数が上がらない。
むしろ、どんどん過去問の点数が下がっていく。
このように苦しんでいる受験生も少なくないと思います。
そこで、過去問の点数を上げる方法をシンプルに5つだけ紹介します。
【高校入試 点数を上げる方法5ステップ】
(1)その私立高校入試の合格最低点を確認する
各私立高校の過去問には、各年度の合格最低点が掲載されています(一部掲載されていない高校もあります)。まずは何点取れば合格できるのかを確認しましょう。
(2)合格最低点をクリアするために、どの教科で何点を取るか?目安を決める
だいたいの私立高校では合格最低点が6割程度です。3科入試300点満点であれば、180点ぐらい、もしくはもっと合格最低点が低い高校もあります。その最低点をクリアするために、どの教科で何点とるか?を自分でイメージしましょう。
(3)点数を取りに行く問題と「捨てる」問題を明確にする
特に不得意教科に言える話ですが、入試本番ではすべての問題に手を出す必要はありません。確実に正解できる問題に目星をつけて、入試問題の後半にある難しい問題は「捨てる」。つまり解かない問題をハッキリさせるのです。例えば数学であれば、大問1・大問2は計算問題であったり、短めの文章問題だったりします。これらの問題は「正解するべき問題」です。大問3以降は(1)だけを解くことにする。大問1・大問2・大問3以降の(1)だけでも、実は50点を超えることができるケースが多いです。試験時間が足りない…といつも悩んでいる受験生も、このように手をつける問題を絞っておけば時間的にも余裕を持てるのではないかと思います。
「正解するべき問題自体がわからない…。」という方は、中学校の先生や塾の先生に聞いてみると良いでしょう。
(4)過去問を解く時間は、実際の試験時間マイナス10分で解く
点数があがらない生徒に話を聞くと「時間が足りなくて焦った!」というセリフをよく耳にします。確かに高校入試問題って、とても問題量が多いです。制限時間内に解かなくては!と思うあまり、問題文を読みまちがえたり、いつもなら間違えない問題をミスしたり…ということが発生します。ですから普段から問題を解くスピードについては、ちょっとハードなトレーニングが必要となります。過去問を解く際にも、定められた試験時間マイナス10分でやってみるようにしてください。これを繰り返すだけでも、問題を解くスピードは各段にアップすると思います。
(5)自己採点をした後は、この正解するべき問題の解き直しだけする
実際に過去問を解いて自己採点した後も、先ほど述べた「正解するべき問題」で間違えた問題のみを解き直ししてください。それで十分です。
以上5ステップをぜひ実践してみてください。