vol.66 目が離せない!明治学院高校・明治学院東村山高校

 

みなさん、こんにちは。高校受験コンサルタント&学習コーチの菊地です。

コンサル・コーチング面談や会員制メルマガ執筆にかまけてしまい、このブログの更新は約1ヶ月ぶりとなってしまいました。

今回から何回にわけて、成成明学獨國の大学附属高校についてお話します。この「成成明学獨国」は成城大学・成蹊大学・明治学院大学・獨協大学・國學院大學を表します。この5大学のレベルは「MARCHと日東駒専のあいだ」と考えていただければ良いと思います。
今回は明治学院高校明治学院東村山高校について、2021年度入試倍率を紹介しながらお話します。

 

◎成成明学獨國 大学附属高校(首都圏)2021年度入試倍率 その1

※高校名の横にあるカッコ内の数値はVもぎ偏差値

 

明治学院(男60女63)

【推薦入試】 男子1.52 女子3.11

【一般入試】

第一回    男子1.97 女子3.88 2/10試験

第二回    男子2.68 女子5.65 2/18試験

明治学院高校は、最寄駅が白金台駅・高輪台駅になります。新校舎を建築中で、2022年夏に完成予定です。約30%の生徒が明治学院大学へ進学しますが、キリスト教加盟校である他大学への推薦枠も多く持っています。青山学院大学への推薦枠23名は他私立高校に比べるととても多いです。そのためか近年、青山学院高等部を第一志望校にして明治学院高校を併願受験する生徒が増えています。青山学院高等部を志望する生徒は学力がかなり高いため、明治学院高校の一般入試の倍率・難易度は異様なまでに高くなっています。

明治学院高校の推薦入試は、書類審査に合格した受験生だけが面接試験にのぞむという試験です。この書類審査というのが要注意。募集要項には「中3時の通知表が9科36以上」と記載されています。しかし9科36はあくまで応募基準であって、この成績ではまず推薦入試の書類審査を通ることはありません。ほぼオール5(9科45)ないと書類審査を通過するのは厳しいと考えてください。書類審査さえ通れば、あとは面接試験のみ。この面接試験でこれまで不合格になった子を見たことがありません。もしも明治学院高校への進学をご検討している方は、中学校の成績は中1中2のうちから9科オール5を常に狙っていただきたいと思います。

一般入試第2回の入試倍率が男子女子ともにかなり高いのは、青山学院高等部などMARCH附属高校や早稲田大学・慶應義塾大学の附属高校に不合格になった生徒が集まるからです。いわゆる敗者復活戦のような入試のため、入試倍率は高いですが受験する生徒の学力レベルはそこまで高くないと考えて良いと思います。

ちなみに学校生活ですが、とても自由な雰囲気です。通っている生徒の話では「高校ってこんなに自由で良いの?って感じるぐらい自由だよ!」ということです。授業や定期テストはしっかりあるわけですから、何をしても良いというわけではありません。先生方が「生徒を大人として見ているからこその自由」だと私は考えます。

 

明治学院東村山(60)

【推薦入試】 男子1.19 女子1.18

【一般入試】 男子1.25 女子1.28 

明治学院東村山高校は最寄り駅が新小平駅です。明治学院東村山はスポーツ強豪校というイメージが強いのですが、学年の上位80%に入っていれば明治学院大学に推薦入学することが可能です。明治学院高校の難度や倍率を考えると、明治学院東村山高校という選択も「あり!」だと私は思います。校風は明治学院高校と同様に、自由でのびのびとした感じです。全面人工芝の広大なグラウンドや体育館も完備されていて、部活動を思いっきりやりたい生徒には最高の環境です。また、敷地内にはライシャワー館(明治時代からあった西洋建築物を、明治学院高校を作る際に東村山の地に移築)があり、日々歴史を感じながら高校生活をおくることができます。このライシャワー館、私は個人的に大好きです!

ちなみに、一般入試では男子9科36以上・女子9科38以上かつ「公立高校が第一志望&第二志望が明治学院東村山高校(公立高校に不合格になったら明治学院東村山高校に入学)」という条件を満たすと、300点満点の入試本番で30点の加点がもらえます。この加点はかなり大きいですよね。

 

というわけで、明治学院高校の受験を考えている方はぜひ明治学院東村山高校もチェックしてみてください。