vol.78 2022年度 千葉県公立高校入試倍率に見る受験生動向

 

2月14日に2022年度 千葉県公立高校入試志願者数が発表されました。

志願変更期間前ではありますが、現時点での上位校入試倍率は次の通りです。

 

◎ 2022年度 千葉県公立高校入試 上位校入試倍率(志願変更前)

学区 高校名 学科 2022年度
倍率
2021年度
倍率
第1学区 県立千葉 普通 1.77 1.50
千葉東 普通 1.72 1.34
市立千葉 普通 1.64 1.49
理数 1.55 1.50
幕張総合 総合 1.56 1.48
看護 1.48 1.35
第2学区 県立船橋 普通 1.98 1.76
理数 1.38 1.63
薬園台 普通 1.39 1.28
小金 総合 1.95 1.51
八千代 普通 1.57 1.45
国府台 普通 1.30 1.39
第3学区 東葛飾 普通 1.94 1.82
県立柏 普通 1.36 1.31
理数 1.58 1.78
鎌ヶ谷 普通 1.34 1.20
柏南 普通 1.49 1.50
柏中央 普通 1.40 1.24
柏の葉 普通 1.36 1.60
情報理数 1.88 1.88
第4学区 佐倉 普通 1.63 1.50
理数 1.90 1.48
成田国際 普通 1.61 1.18
国際 1.09 1.28
第7学区 長生 普通 1.29 1.11
理数 1.40 0.78
第9学区 木更津 普通 1.53 1.17
理数 1.10 1.33

各学区の最上位校(県立千葉・千葉東・県立船橋・東葛飾・佐倉・長生・木更津)は軒並み、入試倍率が昨年度比で上昇しています。また、市立千葉や小金、成田国際なども入試倍率が上昇傾向です。全体として偏差値が高い公立高校を受験する生徒が増えそうです。

なお、入試倍率に関する詳しい分析は、会員制メールマガジンで述べたいと思います。

 

公立上位校の倍率上昇傾向の背景にあるのは、「公立受験校のランクを下げて受けるぐらいなら、合格済みの私立高校に進学した方が良い」という受験生の心理、さらにはご家族の方針です。安全に受かる公立高校を受けるよりも、憧れの公立高校への気持ちを貫く強気の受験です。

ただ、みなさんが受験する公立高校の入試倍率が上がっていたとしても、怖がる必要はありません。公立高校入試の場合、大幅に倍率が上昇しない限り…たとえば、昨年度比1.0倍~0.5倍以上も倍率が上がるレアなケースを除いて…は合格最低点がそれほど大きく変わらないからです。

あと1週間後には千葉県公立入試本番です。

志願変更後の倍率も今週末に発表されると思いますが、倍率に右往左往することなく、冷静に自分のやるべき勉強を淡々とこなしていきましょう。冷静かつ緻密に勉強ができれば、合格を自分でたぐりよせることができますからね。