vol.92 高校説明会で良い学校を見きわめるポイント6



夏休みに入り、本格的に各高校主催の学校説明会がスタートしました。そこで、高校説明会ではどんなことをチェックするべきか?について述べたいと思います。

● 高校説明会・オープンスクール
注目ポイント6

① 校長先生のお話が興味深い内容か?
各高校主催の学校説明会では必ず冒頭で校長先生がお話します。
校長先生は学校の顔です。
校長先生のお話が興味深い内容であるか?は、その高校を見きわめる上でとても重要なポイントです。校長先生のお話が聞き手を惹きつけるものである場合、その高校には「勢い」が間違いなくあります。もし眠気を誘うようなトークであった場合は減点ですね。

② 授業を大切にする教育を行っているか?
各高校では、授業以外に様々な講座や補習等を実施します。
もちろん「様々な講座や補習等を通して生徒の学力を伸ばしたり、知的好奇心を育みたい!」という各高校の狙いは十分理解できます。
ただし、やはり学校ですから『コアサービスは授業』です。
その授業をどのように展開しているのか?どのような授業改革を行っているか?を説明会で丁寧に話す私立高校は、良い学校と言えます。
「実はまだまだこういう点でうまくいっていないんです…。」と正直に弱みまで話してくれる高校はさらに高評価です。

③ 大学合格実績以外に魅力的に感じるコンテンツがあるか?
説明会で大学合格実績ばかりをアピールする私立高校があります。
もちろん、大学受験指導は私立高校を選ぶ上での大きなポイントです。
注意しなくてはいけないのは大学合格実績が、

(1)高校からの入学生(高入生)のみの数字か?
(2)現役合格のみの数字を公表しているか?

ということです。私立高校の中には附属の私立中学校を持つ学校があります。附属中学校からの一貫生と高入生の大学合格実績をゴチャ混ぜにせず、別々に公表している私立高校は好印象ですね。

④ ICT教育を大きくアピールするのは、すでに時代遅れ
私立高校がChrome bookやipad、macbookを生徒1人ひとりに持たせることは、もう当たり前の時代になりました。
ロイロやGoogle classroomを使った授業も珍しくありません。ですから、このようなICT教育をわざわざアピールする私立高校はむしろ「すでに時代遅れ」と思って良いでしょう。

⑤ 若い先生が多いか?
学校改革が進んでいる私立高校には、若い先生が多いという法則があります。
ですから、高校主催の説明会に参加したら、会場中を見回して
「若い先生がどれぐらいいるか?」
をチェックしてください。
若い先生が多いと生徒は先生に話しかけやすいようで、生徒教員間の距離が近くなります。若い先生が多いか?をチェックすることは、活気がある私立高校かどうかを見極める一番簡単な方法です。

⑥ 在校生は楽しそうにしているか?
学校説明会が実施されるのは、たいてい土曜日・日曜日もしくは夏休み期間中です。
当然、高校では部活動も行われているでしょう。
できれば、部活動の様子をぜひ見てみてください。ありのままの在校生の様子をチェックすることができますので。さらに可能であれば、在校生に話しかけて「高校生活は楽しいか?」を聞いてみてください。通っている生徒の声が最も信憑性が高いです。
ただし、文化祭に行くことは薦めません。
なぜなら文化祭は「普段のその学校の姿ではない」からです。
文化祭中の高校生はハイテンションになっており、その盛り上がりに恐怖すら感じてしまうお子様がいるかもしれません。
というわけで、私は文化祭に行くことを薦めていません。

以上6点が高校説明会で良い学校を見きわめるポイント6ヶ条です。
ぜひ参考にしてくださいね。