7月に入り、首都圏の私立高校が主催する塾・教育関係者対象の説明会が始まりました。
菊地もほぼ毎日、どこかしらの学校説明会に参加しています。まだオンラインで実施する高校が多いですが、実際に高校に行ってお話を聞くケースも出てきました。
受験生とお父様お母様を対象とする私立高校の学校説明会も本格的に始まります。
そこで、オンライン説明会さらには実際に高校に訪れてお話を聞く対面説明会において、聞く側として何に注目しておけば良いかを挙げておきます。
① 校長先生の話す内容に中身があるか?
高校主催の説明会では、校長先生がまず話をするのが王道です。たいてい数分で校長先生のお話は終わるのですが、その学校を見きわめる第一関門となります。淡々と学校開校からの歴史を述べる方もいれば、2021年に向けてこんな学校改革を行っていると熱く語る方、何が言いたいのかイマイチわからない方(汗)と様々ですが、その学校がどんな雰囲気か?は校長先生の数分トークで感じとることができます。
② その高校でしか体験できない学校生活の特徴があるか?
バリバリの進学校の場合、大学入試に向けてこんな指導をします!という宣伝が大半です。
ただ、3年間通うことを考えると「とにかく勉強させます!」だけでは、ちょっと寂しい気持ちになったりします。ですから、この学校に入学したらどんな授業が受けられるのか?とか、自分が究めたいと思っている学問やジャンルを研究できる環境があるのか?など、この学校でしか体験できない特徴が何なのか?をチェックしましょう。
③ 大学合格実績の見せ方
どの私立高校に行っても、大学合格実績の宣伝をされます。見せ方が上手な高校が多いので、ここでも注意が必要です。注目してほしいのは、
(1)高校から入学した生徒の大学合格実績
(2)現役で各大学に合格した生徒の人数
以上2点です。高校から入学した生徒の大学合格者数と、現役合格者数を見せてくれる学校は
情報開示にオープンであると言えるので、それだけでも好感が持てます。
④ 校内予備校や校内塾をアピールしているか?
最近とても多いのが、校内予備校や校内塾を持つ高校です。放課後に、様々な補習講座を実施したり、自習室を完備していたり、質問を夜まですることができる環境を整えています。お子様を通わせる親目線で言うと、ありがたいな~と思うかもしれませんが…無料ではありません。たいてい有料です。
自習室完備は素晴らしいです。ただ、校内予備校については正直疑問があります。ちょっと辛口なことを言うと「授業で生徒にしっかりと学力をつけることができれば、校内予備校とかいらなくないですか?」と私は思ってしまいます。だからこそ、「ウチの学校では授業でしっかり学力をつけます。校内予備校などはやりません!」と言い切れる高校は素敵だと思います。