vol.33 良い私立高校を見きわめたい!というアナタへ

 

9月に入り、中学3年生の皆さん(保護者の皆様)は本腰を入れて、受験校選びをされていると思います。私もついさっきまで、中3生の保護者様と、受験校選定の面談をしておりました。

ここに来てようやく、多くの私立高校が受験生・保護者を校舎に招いて、説明会を開催し始めています。私も9月中はあちらこちらの高校で開催される塾・教育関係者対象説明会に参加します。

以前、私立高校の学校説明会では何に注目するべきか?について、私はブログで書きました。まだお読みになっていない方はぜひ読んでみてください。

※ 参照 2020年7月10日・7月15日 代表ブログ『私立高校の学校説明会はココを見て

あらためて、良い私立高校を簡単に見きわめるポイントを3つだけ挙げます。

①高校の偏差値にとらわれ過ぎない
 偏差値が高い難関校や人気校の中には、「何もしなくても受験生は集まるから…。」とこれからの時代を見すえた授業内容のブラッシュアップや新商品(新形態の授業方法など)の開発を怠りがちな学校があります。くれぐれも偏差値だけを見て、受験する高校を選ばないようにしましょう。

②教員の熱量とベクトル
 最近は多くの私立高校で個別相談会という「高校の先生と直接話ができる機会」を設けています。この個別相談会には積極的に参加してください。高校の先生とお話をした際には、
「この先生に授業を教えてもらいたいと思えるか?熱意を感じるか?」
「高校の先生がアピールしてくることが、自分の理想とする高校生活とフィットするか?」
の2点をチェックしてください。「う~ん、何か違うな…。」と直感で感じたら、その高校は受験校の候補から削除しましょう。そういう直感は大切です。

③授業に「つきぬけた個性」を感じるか
 私立高校の説明会に参加すると、色々なことを聞きすぎて何が何だかわからなくなる…ということは多々あります。もちろん学校環境や大学合格実績は見逃せないと思いますが…一番大切なことは、皆様が「その高校に入学したらどんな授業を受けるのか?」ということです。
放課後に実施する補習や講座をアピールする高校もありますが、「いやいや、そもそもの普段の授業はどうなってるの?授業で生徒にどうやって学問に興味を持たせて、学力をつけるよう導くの?」と私はいつも気になってしまいます。
 今後、大学入試ではAO推薦入試がもっともっと盛んになります。つまり「これまでの人生さらには高校3年間でどんなに学問や分野に興味を持ち、どれだけ深く研究してきたか?」が最も問われる時代がすぐそこまで来ています。だからこそ、高校の授業が単にカリキュラムを消化するような味気ないものではなく、今まで見たことがないような「つきぬけた個性」を持っていることが大切だと私は考えます。

皆様が訪れる私立高校の説明会、そして高校選びにおいて、この3点をちょっとだけ意識していただきたいと私は思います。