vol.47 令和3年度 千葉県公立高校入試 変更点

 

令和3年度から千葉県公立高校入試が前期入試・後期入試の2回制から、1回の入試に変更となります。正式発表になった変更点について、まとめました。

 

(1)試験日は、2021年2月24日・2月25日の2日間

※募集定員を1クラス減(40名減)する高校があります。2020年8月21日号のブログ参照

出願期間:2021年2月9日・10日・12日正午まで ⇒2/12夕方もしくは2/13に倍率発表

変更期間:2021年2月17日・18日

合格発表:2021年3月5日 午前9時

 

(2)学力検査は、英語が+10分で60分。他教科は各50分。

1日目:国語・数学・英語

2日目:理科・社会・学校設定検査

 

(3)試験2日目には各校独自の検査を導入

各校の独自検査(学校設定検査)では、作文・面接・自己表現のいずれかが実施されます。各高校のHPに実施内容が記載されています。

 

(4)調査書の評定に「算式1」を使用しない

調査書(中学校の通知表 9科目×5段階×3年間=135点満点)は、中学校によって成績のつけ方に甘い・辛いが少なからずあります。昨年度入試までは、この差を是正するために各中学校の評定合計平均値に対する「算式1」というものがありました。わかりやすく言うと、千葉県が定めた評定合計平均値95を基準に、中学校の平均値が高い(つまり成績のつけ方が甘い)場合には、95を超えた数値を各受験生の調査書からマイナスする(逆にプラスになる場合もあります)ということです。例えば、ある中学校の評定合計平均値が105の場合は、その中学校に通う生徒の調査書は-10点されるということです。令和3年度はこの制度が廃止され、調査書の数値がそのまま入試で使用されます。この変更は1点を争う公立高校入試の合否に、少なからず影響を及ぼすと私は思います。

 

(5)K数の一部変更

千葉県公立高校入試は、当日の点数500点満点+調査書+2日目の学校設定検査の総合点で合否が決定します。ただしこの調査書にかけるK数というものがあります。たいていの学校がK数は1なのですが、調査書よりも当日の点数を重視する高校はK数を0.5にします。一方で、調査書をより重視する高校はK数を2倍にします。これについても、各公立高校HPに記載されていますが、受験する際には十分注意が必要です。

【令和3年度入試 K数が1ではない高校】

①K数が0.5

 県立千葉、千葉東、県立船橋、東葛飾、小金、佐倉、検見川

②K数が2

 犢橋、八千代東、船橋東、船橋啓明、船橋二和、浦安南、鎌ヶ谷西、野田中央、関宿、我孫子東、沼南、沼南高柳、佐倉東、佐倉南、四街道北、小見川、銚子、市原緑

 

(6)追検査を実施する

インフルエンザなどやむを得ない理由で試験日に受験できなかった場合に、別日程で追検査を受けることができます。この追検査は1日で実施されます。本来2日間で実施する試験を1日で実施するので、試験時間自体は短縮されないものの、受験者にとってはかなりハードかもしれませんね。

 

今回の変更点で特に注目しているのは(2)と(4)です。

英語の試験が10分延長され60分テストに変更されます。試験時間が足りないというこれまでの受験生の声に応えた変更ということですが、リスニングはさらに問題数が増えることも予想されます。リスニングについてはこれまで以上にしっかりと対策をしておく必要があるでしょう。

受験生の皆さんはこういった変更点がとても気になると思いますが、これから2月に行われる試験までにできることは、当日の点数をしっかり取れるように準備することのみです。寒暖差の激しい日が続きますが、体調管理に十分気をつけて頑張りましょう!